自己破産をお考えなら、知っておくべき詳細
自己破産とは、全ての財産を失う代わりに、借金の返済責務を全て免除してもらう為、裁判所に申し立て、手続きを行う事です。
しかし、手続きを行えば直ぐに免除という訳ではありません。
裁判所で自己破産の申し立てをした方が、自己破産をするに至った事情を明らかにし、それを元に審査が行われるます。借金返済義務が免除されるかどうかは、重要な三つの点がありますので、ご説明いたします。
① 全ての借金の内容
「債権者一覧表」という書類がありますので、借金理由、借金額、その借金の返済状況などの事情を、1社ずつ別けて記載します。
借金理由については、たとえ理由がギャンブルなどの遊興費や、無計画な買い物・旅行などの浪費であっても、裁判所にその内容を詳しく申告しなければなりません。
② 家計の状況
次に「家計収支表」という書類があります。
自己破産は「借金を支払う事ができない経済状況」の方のみが対象の手続きなので、この家計収支表に、現在の収入と支出を全て記載し、裁判所へ提出し、借金を支払えない経済状況を明示しなくてはいけません。
家計簿を毎日つけていれば、家計収支表を作成するのに役立ちます。さらには自己破産の手続き後、家計を立て直すのにも役立ちます。毎日の収支を曖昧にせず、本当に必要な出費なのかどうか見極める為にも、家計簿をつけておく事をおすすめします。
③ 財産の状況
最後に、財産の状況も裁判所へ明示しなければなりません。
先にも述べたように「借金を支払うことが出来ない経済状況」である事が必須条件ですので、高額の貯金がある場合、不動産をもっている場合、高額な生命保険に入っていてる、またはその積立金が高額になっている場合など、多額の財産を有している方は、自己破産を認められません。
だからといって、自己破産をする為に、自分名義の財産を家族や親戚名義に変更するのは、債権者を害する行為として後々大きな問題になりますので、そのような行動に走る事は極力控えるようにしましょう。
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